わたしたちはどこからきたの?(ぞうぐみ🐘)

昨年度の3月と今年度の5月に、年中・年長クラスに講師の先生をお呼びしました。

先生は、臨床心理士であり、「いのちとこころの授業」を行っている原田先生です。

保育園などで、子どもたちに「プライベートゾーン」や「ふわふわことば・ちくちくことば」についてのお話をされています。

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年長さんでは、自分たちが生まれる前のお話をしていただきました。

講師の先生が「みんなは生まれるまえ、どこにいたのかな?」と聞くと、

子どもたちは「おなかのなか!」と答えてくれました。

そこで、ハートの紙が渡され、「みんなが最初におなかの中に来たとき、こんなに小さかったんだよ」と教えてもらいました。

それは、紙の真ん中に空いている小さな小さな穴。

光にかざしてようやく穴を見つけられて、「えぇーっ!こんなに小さかったの!」と子どもたちはびっくり。

「5週間たってようやくおこめぐらいの大きさになり、心臓がトクトク鳴り出すんだよ。

20週間たつと、足でけったり、耳が聞こえるようになるんだよ。

おなかの中にいるときから、ちゅっちゅっと指をしゃぶって、おっぱいを飲む練習をしていたんだよ。」

そんな自分たちが小さかった時の話を、子どもたちは不思議そうに聞いていました。

「みんなの体が大きくなって、おかあさんのおなかから出ようとするとき、

みんなはおかあさんの骨盤の中で体を回しながら、一生懸命出てきてくれたんだ。

みんなのおかあさんも、みんながおかあさんのからだから出てこれるように一生懸命力を出して頑張ったんだよ」

そんなお話があった後、みんなで子どもたちが生まれる映像を見ました。

顔を真っ赤にして頑張るおかあさん。おぎゃあーと生まれてきてくれた小さな赤ちゃん。

「うわぁ~」「こわ~い!」との声もありましたが、映像の中のお産をじっと見守ってくれました。

みんなはこうして、おかあさんの体の中で大事に守られてきたいのちなんだね。

みんなは一生懸命頑張って、おかあさんやたくさんの人の力を借りて、生まれてきたんだね。

お話が終わった後、「赤ちゃんだっこしたい!」と来てくれたおともだち。

たくさんの奇跡と頑張りが詰まった自分たちの誕生のことを知り、

最後には「おかあさんに会いたい」と恋しがるすがたもありました。

性を考え、自分の生まれたルーツを知る良い機会になりました。